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実際の練習を始めるのに、まず、昇降舵(手)、補助翼(手)、方向舵(足)を同時に使うのは、練習生を混乱させる。一般的な順序としては、昇降舵(手)、補助翼(手)、方向舵の順に行なった方が早くのみこめる。しかし、多少でも練習している者に対しては、指導者の判断で、変更してもよい。

 

昇降舵の操作練習
これは、2−7図のように、水平線と機首との距離を目安とするように教える。姿勢の変化は、速度計に同時には作動せず、時間的なおくれがあることを理解させ、常に姿勢(目安)を保持すれば、自然に目的の機速になるように練習させる。この際、練習生は操縦桿だけをにぎり、足を方向舵から離しておく。指導者は、エンジン操作を助け、また、方向舵操作をしてやる。
姿勢(目安)を保持するには、機首ばかりでなく、翼端を利用してもよい。機種によっては、尾翼も利用できる。特に、急上昇するウインチ曳航には、翼端を目安にしたほうが、姿勢をつかみやすい。
上昇飛行のように、水平線が機首の下にもぐりこむようなときには、方向の保持がしにくくなるので、A、B、C、Dのような補助目標を作り、それをたよりに直線飛行をする。ウインチ曳航のような急上昇の直線の場合でも。この方法でよい。初心者は、水平飛行の直進が充分にできる

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